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NHK趣味悠々アンサンブルで楽しむリコーダー
 少し時間がありましたら、リコーダーを奏でてみませんか。
 リコーダーは、中世のヨーロッパに始まり、ルネサンス、バロック時代を経て、現代では世界の多くの人たちに親しまれています。
 フェルメールは寓意をもってリコーダーを描き、シェークスピアは『ハムレット』の第3幕2場に「嘘をつくように簡単に吹ける笛」として意味深く登場させました。
 長い歴史を持つリコーダーは、音楽だけでなく絵画、文学、踊りへと、さらに広い世界へと私たちを導いてくれます。
 古今東西、人々は様々な時代に、愛や祈り、喜びや悲しみを笛の音にしてきました。「息」という文字が物語るように、言葉にならない「自」らの「心」の音を、笛を通して伝えてきたのだと思います。
 パウル・クレーは「絵は、実際に見える絵を通して、実際には見えないものを観るもの」とエッセイに書き残していますが、音楽も「実際に聞こえる音を通して、実際には聞こえない音を聴く」ことなのだと思うのです。おそらく、見えないものが観え、聞こえない音が聴こえた時が感動の瞬間なのでしょう。
 雅楽の指揮をしていた孔子も実際に響く「音楽」より広い意味での「音楽」の概念を持っていたことが「論語」の一説によって理解できます。
 人間の存在の根源に思いを馳せた先人たちの音楽観は、「音楽」は単に「音を楽しむ」のではなく、「生きることの何かを教えてくれる一つ」だと私たちに伝えているように思えます。
 「趣味悠々」という言葉のように、「音楽」という限りない「悠々」たるものに触れることで、私たちは「生きる力」を与えられているのかもしれませんね。
 皆様の心の中に新しく何かが芽生えてくださることを願いつつ、感謝とともに・・・。
2009年10月11月
吉澤 実
2009年10月〜11月放映趣味悠々
毎週水曜日 午後 10:00〜10:25 再放送 翌週水曜日 12:00〜12:25


講師 吉澤実  編曲・ピアノ伴奏 斉藤恒芳  生徒 九十九一、村井美樹

ゲスト 永田平八/栗コーダーカルテット / La Strada
   テキスト
ドレミからはじめよう! リコーダーで奏でる 懐かしのオールディーズ
[はじめに]
 
古今東西、人々はさまざまな時代に、愛や祈り、喜びや悲しみを笛の音に託してきました。「息」という文字が物語るように、言葉にならない「自」らの「心」の音を、笛を通して伝えてきたのだと思います。

*この番組のテキストはこちらからご購入できます!
第1回 ドレミから始めよう!
『ラブ・ミー・テンダー』(1)
放送10/7 再放送10/14
第2回 ソラシの低音を美しく!
『ラブ・ミー・テンダー』(2)
放送10/14 再放送10/21
第3回 歌うような息づかいで!
『アメイジング・グレース』
放送10/21 再放送10/28
第4回 いろいろなニュアンスを!
『ドナ・ドナ』
放送10/28 再放送11/4
第5回 クロスフィンガリングでシ♭の音を!
『エデンの東』
放送11/4 再放送11/11
第6回 サミングで高音を!
『カントリー・ロード』
放送11/11 再放送11/18
第7回 二重奏を楽しもう!
『ラバーズ・コンチェルト』 『メヌエット』
放送11/18 再放送11/25
第8回 アンサンブルを楽しもう!
『ラバーズ・コンチェルト』 『メヌエット』
放送11/25 再放送12/2

*photo album (番組の収録風景 )
→NHK趣味悠々収録風景(第1−3回)
→NHK趣味悠々収録風景(第4−6回)
→NHK趣味悠々収録風景(第7回)
→NHK趣味悠々収録風景(第8回)

吉沢実リコーダーホームページ
   NHK教育TV
   
「ふえはうたう」
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   「トゥトゥアンサンブル」
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   「アンサンブルで
      楽しむリコーダー」
   NHK趣味悠々
   「ドレミからはじめよう!
リコーダーで奏でる 懐かしのオールディーズ」