きっかけ
素晴しい師との出会い
閉ざされた音大への道
リコーダー奏者として
Part 1〜お笑い編
Part 2〜怒り編
Part 3〜苦笑い編
リコーダーのこと
リコーダーの簡単なご紹介
リコーダーと「たてぶえ」



今年4月のリサイタルに関しては多くの方々から様々な形でご支援いただいたのですが、朝日新聞マリオン(文化芸術欄)に情報を掲載していただいたのもその1つです。そして掲載に当たっては読者プレゼントとして抽選でペアで5組10名の方にご招待券を差し上げることになりました。
その時の話です。
シリアスでしかもちょっと長いのですが、まあ読んでやって下さい。

抽選作業は朝日新聞ではなく掲載された個人・団体が各自行うことになっていたので、私も宛先を近くの郵便局留めにしておき、「朝日新聞ほどの大きな媒体に情報を載せると、これまでの経験からして応募はがきがどんなに少なくても100通はくるし、多い時にはものすごい数になるから、抽選するのも大変」という担当者からのお話もあったことだし、私のところへはどのくらい来ているかしらとワクワクしながら、応募締切の翌日郵便局へ取りに行ったのです。
ところが窓口のお兄さんから渡されたのは、なんとたったの1枚。「ええっ、まさか」と焦りつつ、「本当にこれだけですか、もう一度確かめて下さい。」とどきどきしながら申し出たのですが、後ろの棚をもう一度見に行ったお兄さんから返ってきたのは「やっぱりこれだけですねえ」。

この日私がどれだけがっかりし、「そんなに魅力のない企画なのかしら、なんかもうやる気がなくなっちゃった」と半ば泣きたくなったことでしょうか。もう本番まであと1週間、練習もばりばりしなければならない大事な時に、練習する気どころかコンサートに対する士気すらも失せてしまったのです。

いずれにせよ締切は過ぎたのだし、とにかく抽選しようにも1枚しかはがきがないのですから、招待券の発送も1組2枚だけ。でもたった一人応募してくれたこの方はなんと有難いのだろうとすら思いました。  


朝日新聞マリオンに結果報告するにも、どんなに少なくとも100枚は下らないはずの応募はがきがたったの1枚なんて前代未聞のお粗末な話だし、せっかく紙面で取り上げていただいたのに本当に申し訳ない、どうしよう、と思いつつ電話すると、「それはどう考えてもおかしい。朝日新聞としても原因を解明しなくてはならないから、こちらから郵便局の方にもう一度調べてもらうようにする」ということでした。
「でもちゃんと窓口にもう一度調べてもらってもなかったのだから、やはりないものはないのだろう。せっかく調べてもらうのに何だか申し訳ないなあ」と思っていたら、翌日になってマリオンから「やっぱりあったそうですよ!すごくたくさん来ているそうですからすぐに取りに行って下さい!集配課の係長の◯◯さんが謝るそうです。」との連絡があったのです。
  Part 2〜怒り編(2)に続く