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’篠原理華リコーダーリサイタル/フランス・バロック音楽’への誘い |
毎年春に行って参りましたリサイタルも、お陰様で今年第八回目を迎えることとなりました。今年はフランスのバロック音楽に焦点を当てて、優雅な時間をお過ごしいただきたいと考えております。
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今回はお馴染みのリコーダーに加えて、新たにミュゼットという楽器もお披露目いたします。
ミュゼットは一言で申せば小型のバグパイプで、正式には「宮廷のミュゼット」といいます。17,18 世紀のフランス、しかも宮廷の中だけという、極めて限定された場面でしか使われなかった珍しい楽器です。当時の王侯貴族の間では田園趣味がもてはやされ、田園風景を彷彿とさせるミュゼットが大きな役割を果たしたのでした。
+クリックで拡大します。 写真:いしまるあきこ、デザイン:篠原理華
現在日本にはミュゼットは二台しか存在せず、奏者も私を含めて二人しかいないという非常に貴重な楽器ですので、全くご存じのない方がほとんどかと思います。この知られざるミュゼットの不思議な魅力を是非とも皆様にご紹介できる機会を持ちたいと夢見つつ、密かに練習を重ねてきた次第でございます。
これまで通りのリコーダー・ガンバ・チェンバロにミュゼットも加わったさらに多彩な音色をお楽しみいただき、いにしえのフランスの宮廷人が聴いたであろう雅びな響きに身も心も包んでいただければと願いつつ、ご案内申し上げます。
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