このたびのリサイタルではなんとメイクアップアーティストをお迎えして、ヘア&メイクを担当していただきました。写真ではちょっと見えにくいと思いますが、いかがでしょうか?
例年リハーサル後から本番前までは、控室で焦りながら自らメイクを施し、髪の毛と格闘し(1997年の裏話その1、その2参照)実にどたばたしていたのですが、今年は信頼できるアーティストにお願いすることができました。
担当して下さったのは篠井裕子先生です。実は彼女は私の中学・高校時代の親友でありまして、お友達にこのような形でご協力いただけるのを嬉しく思います。


篠井裕子嬢に全てを委ねた結果、本番前の精神状態がこれまでと全然違ってきたのですから不思議です。例年ですと本番前一人で慌ただしく準備して焦りつつ駆け足で舞台裏に向かい、袖で息を整えているような有様でしたが、今年は落ち着いた足取りで舞台裏に向かうことができました。
毎年受け付けを手伝ってくれている、これまた私が信頼を寄せている友人たちも、「なんか今年は落ち着いているね」とささやき合っていたとか。
また本番終了後に初めて聞かされたのですが、篠井嬢いわく「メイクの仕事では、メイクするだけじゃなくて、モデルの人をいかにリラックスさせて送り出してあげられるかってこともとても重要なんだ」とのことで、「そうかー、そこまで考えてメイクしてくれてたんだなー」と思ったら改めて感謝感激でした。


1997  リサイタル
1998  NHK出演
1998  リサイタル風景
1999  リサイタル風景
1999  Duoコンサート
2000  リサイタル風景
2001  Musica Reservata(韓国)
2001  ソロコンサート風景
2002  リサイタル
2003  リサイタル
2004  リサイタル





ちらしをご覧いただいた方の中にはもしかしてお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、今回サブタイトルが「ドイツ・バロック音楽の夕べ」。別におかしくないじゃん、どこがおかしいの?とお思いの方、開演時間をよくご覧下さい・・・確かに終わるであろう時間は「夕べ」と言えなくもないけど、ちょっと無理が・・・

ちらしを作る時には版下の段階で何度も何度も見返しておかしいところがないかどうかチェックしているのですが、サブタイトルが変だなんて全く思いも寄りませんでした。私自身が気がついたのはちらしの印刷が完全に済み、しかも色々なところで配布し始めてすでに一週間も経ってから。

ある日の夜中、寝入りばなに突然「あれっ?ひょっとしておかしくない?」と気がつき、ガバッと起き上がりちらしを確かめ、「何で今まで気がつかなかったんだろう」と思ったらおかしくておかしくて、ベットの上で一人で笑ってしまいました。あっ、もしかして皆さんとっくの昔に気がついていたけど、優しいから何も言わなかったの?


当日なんと上野周辺ではお祭りがありました。
その日の朝、すでに少し汗ばむような陽気の中、駅からエオリアンホールに向かう途中で、昭和通りにお御輿と若い衆が大勢たむろしているのを見た時には、それはびっくりしましたね。まさに青天の霹靂ってやつですね。万が一コンサート中に近くを通りがかったら、にぎやかなお祭りのことですからコンサートどころではなくなるに違いない、どうしようと思いました。

でもリハーサルしているうちにそんなこともすっかり忘れて音楽にのめり込んでおりましたが、さすがはベテランの櫻井茂氏(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、「開演前にお客様にお祭りが近くに来るかもしれないって話しておいた方がいいんじゃない。」と私など全く思いつきもしなかった素晴しいご提案を下さり、実際に本番直前にアナウンスして下さいました。
櫻井氏の巧みな話術に会場のお客様の雰囲気もすっかり和み、一石二鳥のアイデアでした。
ちなみに実際にはお祭りは近くにやって来なかったので、ほっとしました。

5月9日というのは五月の第二日曜日、そうつまり母の日でした。
そういうわけでこの日お母様と連れ立っていらして下さった方も結構おいでだったようです。別に演奏そのものに関わってくるわけでもないのですが、今回のリサイタルがそのような場になったことをちょっと嬉しく思いました。

**なお、当日のリサイタルについてのレポートをご紹介して下さっている大変ありがたい方々もいらっしゃいました。
まるめろさんはリコーダーにも相当詳しくていらっしゃる方で、非常に詳細なレポートを「Cotton Candy Weekend(5月)」にて掲載して下さいました。 まるめろさんはこれまでにも他のコンサートについても度々取り上げて下さっております。
高橋真美子さんはレポートだけでなく、とても可愛らしいイメージイラストを描いて下さいました。
お二人に感謝!
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これからも毎年このような形でコンサートを続けて参りたいと思っております。
少しでもよい演奏ができるように頑張って参りますので、応援して下さいね!

またコンサート会場でお目にかかりましょう。

     リコーダー奏者 篠原理華 fan web site